1人会社などで、意外とネックになってくるのが、役員報酬ではないでしょうか。
役員報酬として、会社からお金を引き出すと、かかるものとして「社会保険料」がよく聞かれるものではないでしょうか。
よく、「しゃほ」とも略されます。
そこでよく聞かれるのが、役員報酬を0円にすると、社会保険料を支払う必要が無いということです。
これは年金事務所でも取り扱いが違うという情報もあるため、一概には言えません。
ただ、都内の年金事務所では、役員報酬0円の設定にすると社会保険料の支払いも0円となります。
支払いなくなるならそれでラッキーじゃん!と思うかもしれませんが、これには2つ、デメリットがあります。
その1. 役員報酬分の所得税がかかる
例えば毎月10万円を役員報酬としている場合、年間で120万円(10万円×12ヶ月)は利益から控除ができます。
そのため、300万円の利益が出た場合、所得税は300ー120=180万円に課税されます。(この場合そのほか経費等を無視しております。)
しかし、役員報酬を0円にし、300万円の利益が出ていた場合、300万円にそのまま所得税が課税されます。
そのため、役員報酬を0にしてしまったことで、所得税額が増えてしまう可能性もあるということなのです。
その2. 融資が受けにくい
これはイメージしやすいと思います。
お金を借りにきた会社が役員にお金を渡していない場合、
「本当に余裕がある会社なのか?」
「お金貸して返ってくるかな?」
といったように、会社の信用が下がる大きな一要因となります。
そのため結果的にお金を払っている会社よりも融資は借りづらくなるといえます。
このように一見無駄な支払いを回避できたと思われることも、よく考えないと大きな損失を生む場合もあります。
だからこそ、最新の情報に触れ、勉強し続けることで、正しい選択肢を高確率で選べるようになるのでは無いでしょうか。
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